未分類

憲法改正は必要なのか(18)

では早速、改憲派の「今の憲法は占領期にGHQ(≒アメリカ)が作ったものだからこんなものは無効」という主張について見ていきましょう。
これは一般的に「押し付け憲法論」として名高い、改憲派の代表的な主張ですが、これまで幾度となく護憲派に、しかもいともあっさり論破されている主張です。
この押し付け憲法論を語る際には当然ポツダム宣言まで遡らないといけないわけですが、詳細な説明や、護憲派の反論根拠については
ネット上にあふれている(しかもとても親切に細かく説明されている)ので、私の説明は必要最低限に止めます。
ポツダム宣言の話は後回しにするとして、まずは今の憲法が成立するまでの過程を時系列で見ていきましょう

・昭和20年 8月14日 ポツダム宣言受託
・昭和20年 9月 2日 降伏文書に調印、終戦
・昭和20年10月11日 マッカーサー・幣原首相会談 「憲法の自由主義化」に触れる
・昭和20年10月25日 憲法問題調査委員会発足(委員長:松本烝治国務大臣)
・昭和20年12月 8日 松本委員長が「松本4原則」を発表
・昭和21年 2月 1日 毎日新聞が憲法問題調査委員会の試案をスクープ マッカーサー腰抜かす
・昭和21年 2月 3日 マッカーサーがホイットニーGHQ民政局長に新憲法作成の3原則を提示
・昭和21年 2月 4日 GHQ民政局に憲法草案作成の作業班設置 草案作成に着手
・昭和21年 2月 8日 松本委員長がGHQに「憲法改正要項」を提出
・昭和21年 2月13日 ホイットニー民政局長が松本委員長、吉田茂外務大臣にダメ出し GHQ案を手渡す
・昭和21年 2月22日 GHQ案に従うことを日本政府が閣議決定
・昭和21年 2月27日 GHQ案に基づいた日本政府案の作成に着手
・昭和21年 3月 4日 政府案をGHQに提出
。昭和21年 4月 17日 日本政府、「憲法改正草案」を発表

てな具合。細かくてよくわからん、とおっしゃる方もあろうかと思うので、簡単に言うと
日本が改正案を作成→GHQがダメ出し→GHQがGHQ案を日本に提示→GHQ案をたたき台に日本が修正
ということです

今日はここまでにして、続きは明日。

-未分類