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憲法改正は必要か(37)

昭和21年2月26日、日本政府としてはGHQ案の受け入れ(GHQ案をたたき台に憲法改正草案を再作成)を閣議決定し、翌27日から作業を開始、3月2日に試案が完成、そこからGHQと突貫作業で修正協議を行って完成したのが3月5日でした。
3月2日の日本案はGHQ案を松本案に近い形に修正したものですが、GHQとしてはこの期に及んでそんなことされたら困る。
何しろ時間がない。もうすぐ東京裁判が始まる。天皇の戦争責任が話題になる前に、日本人が自主的に作成した憲法で天皇制存続を既成事実化しなくちゃいけない。どうにか3月5日に完成した案で了承して、3月6日、日本政府が「憲法改正草案要綱」
として発表します。合わせてマッカーサーはこれを支持。

アメリカ本国政府としてはどう見てもマッカーサーが深く関与したことは明らかだし、極東委員会を刺激することは間違いない。
そりゃそうですね、極東委員会の調査団が来日したときに、日本の憲法改正について聞かれて、ホイットニーもマッカーサーも「知りませんよ、そんなの」という態度をとりながら実際は極東委員会が納得する案を作っていたわけですから。

極東委員会の反応は予想通りでしたが、マッカーサーはゴリ押しして、この憲法改正草案要綱が現在の日本国憲法へと昇華シていくわけです。
では、今日はこのへんで。

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