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憲法改正は必要か(41)

昭和21年3月6日、GHQ草案をもとにした憲法改正草案要綱が発表され、マッカーサーが支持を表明するわけですが
(当然だよね、自分が作らせた内容なんだから)、当然極東委員会が黙っているはずがありません。
1月に訪日したときには「憲法改正?知りませんよ、そんなもの」という態度をしておきながらちゃっかり自分たちの案で憲法をまとめさせていたんですから。

アメリカ政府も(公式的には)全く知らなかったので、憲法施行前に最終案を極東委員会に提出する、ということにしました。
極東委員会は4月10日に予定されていた日本の総選挙を延期するよう求めました。この総選挙後に行われる国会で憲法の中身が審議される予定だったためです。結局マッカーサーがゴリ押した結果、4月17日、きちんとした条文の形の「憲法改正草案」となって公表されました。今の日本国憲法です。

さて…
これまでの憲法成立過程を見ていただいて、皆さんはどう思われましたか?
ポツダム宣言第10条

日本国政府ハ日本国国民ノ間ニ於ケル民主主義的傾向ノ復活強化ニ対スル一切ノ障礙ヲ除去スヘシ
言論、宗教及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルヘシ

を受け入れたわけだから、この帰結として憲法改正が必要であることは日本政府も理解しました。
まず憲法改正を強要された、ということではないんですね

じゃあ、「押し付けられた」というのはどこのどの部分を言うのでしょうか。
明日からはこれを考えましょう。

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