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憲法改正は必要か(46)

さて、今日から改憲派の二番めの主張「自主憲法を制定せよ!」を見ていくことにしましょう。

まずはじめに、改憲派の方にお聞きしたいのですが、この制定すべき自主憲法とはなんのことを言うのでしょうか。
現憲法のどこをどう変えれば自主憲法を制定したことになるのか、その説明が全くないのです。

仮に自民党の方針にあるように、4項目を変えたとして、それで自主憲法を制定したことになるのでしょうか。
今の憲法が自主憲法でない、押しつけ憲法だという結論は出しましたから、その前提で言うならば、
一部を変えただけでは自主憲法にならないのではないでしょうか。明らかに自己矛盾を起こすわけです。

理論的には

1 明治憲法まで時計の針を戻す
2 ポツダム宣言がなかったものとして明治憲法を再考する
3 昭和21年の松本案をもとに再検討する

この三者択一となるはずです。
いずれの場合をとっても、その帰結として「天皇が統治権を総覧する」ということになるでしょう。
一体「自主憲法」なるゴールはどこなのでしょうか?
この質問に明確に答えられない限り、「自主憲法の制定」とはなにかという禅問答はいつまでも続くわけです。

どうでしょうか?
ちょっと今日は短いんですが、問題提起に止めて明日から詳しく検証することにしましょう

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