未分類

憲法改正は必要か(48)

「自主憲法」とはなにか、おそらく改憲派の方々の多くはこれに即答することは難しいんじゃないかと思います。
仮に明確な答えを持ち合わせたとしても、その目指す憲法像というのは昨日私が挙げた3つの選択肢しかない。

じゃあ、3つのどれかを自主憲法の目指す姿だとして、今の世の中で「明治憲法に戻す」「天皇大権を復活させる」という主張が果たして現実的かということです。
国会でこの主張をしようもんなら、共産か立憲あたりの議員が怒り狂うか、さもなくばスルーされるかでしょうね。
もちろん国民の間には「明治憲法は悪いものだった」という先入観がまだまだ残っていますから、明治憲法回帰という主張には耳を傾けようとはしない。

国会議員や地方議員の中には自身のホームページなどで独自の憲法改正私案を掲げている方々が多く見られます。
実際に「明治憲法の精神を取り入れる」(なんのことかよくわからないけど要は明治憲法の条文を引っ張ってきている)という形でまとめておられる例もあります。
もちろん真剣にその私案に賛同する方もいれば、「こいつ胡散臭いな」といってスルーする方もいらっしゃるわけですね。

なにが言いたいのかというと、このブログの最初にもお話したんですが、今の改憲議論というのは改憲か護憲かという二者択一の議論から抜け出せないでいる、だから自分の主張を一方的に言い放つだけで、相手の話など聞きたくもない。
自分の主張などとうの昔に論破されているんだけれど、事実を積み上げてそれに物申すという姿勢が出てこない。
だから改憲議論は深まらないし、国民の理解もゼロに限りなく近いわけです。

長くなるので一旦今日はここまでにします。ではまた明日。

-未分類