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憲法改正は必要か(74)

昨日「護憲派の主張は9条を論点にしたものしかない」というお話をしましたが、そんなこともないだろう、と調べてみても9条以外の論点というのはなかなか見つかりません。
ゆえに今日からここを掘り下げていこうと思います。

これから挙げる5つのフレーズ、皆さんもどこかで耳にしたことがあるのではないかと思います。
結論から言うと、改憲派の主張と同じで、「それそのものが憲法を変えない絶対的な理由にはなっていない」ということです。

1 憲法第9条があったおかげで日本は76年間戦争のない平和な時代を過ごすことができた
2 戦争放棄や戦力不保持、交戦権の否定の原則は押し付けではなく、むしろ松本委員会内で能動的に議論していた
3 ポツダム宣言には戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否定という文言は一切ない
4 戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否定という3つの概念は日本人のオリジナルである
5 マッカーサーから憲法改正を示唆された幣原元首相は当時すでに戦争放棄と軍備全廃を決意していたと自伝で述べている

改憲論に対する反論がそのま主張になっているわけですが(護憲派の主張はすべからくそうした文脈となっています)これらの主張もやはり論拠という点では厚みに欠けるんですよね。
様々な資料からピンポイントでキーワードや文章を抜き出してそれを都合のいいシナリオに作り上げてしまうという手法は護憲派の常套手段ですが、ともかくもこれらの主張を明日からしっかり検証していくことにしましょう。

では、今日はこのへんで。

 

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