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憲法改正は必要か(49)

私はここまで明治憲法について、内閣制度の欠陥や統帥権の独立は指摘しましたが、他の部分は現代でも十分通用する内容だと思っています。天皇とて憲法に従わなければならないという規定もちゃんとあるし、緊急事態条項もある。
(軍に容易に利用される規定でしたが)あの時代、よくここまできちんとした憲法が作れたものだと感心します。
しかも明治22年(1889年)に制定・公布されてから昭和21年(1946年)日本国憲法に改正されるまで57年間続いたわけです。
今の憲法は公布から今年で76年です。

ですから、明治憲法のエッセンスを新憲法改正草案に盛り込むことは何も悪いことではないし、それならそれで明治憲法まで遡って良いところ悪いところをちゃんと説明すれば良いわけです。そうすればもっと説得力のある主張になるかもしれない。
きちんと説明すればわかってくれる国民は決して少なくないでしょう。。
もちろん時間はかかります。これまでその努力をしてこなかったツケです。でも今からでも遅くはないし、地道にやっていくしかないと考えています。

もちろんこう話すと、改憲派の主張はその根拠が乏しくて無理がある、一方の護憲派の主張はきちんと理論だっており納得できると思われるかもしれません。
たしかにネット上の議論然り、議論させたら護憲派のほうが「ごもっとも」という説明をしてくる。しかし私からするとそれは逆です。
改憲派の主張を検証したあとは護憲派の主張を検討していきますから、その際に詳しく議論していこうと思いますが、護憲派の主張というのは、よくもまあこれだけ屁理屈並べ立てられるものだ、と思うくらい。
「ちょっと無理があるんじゃないの?」と思えるロジックを、見る人に「なるほど」と思わせる文章、文脈で説得してきますね。
実際私に言わせれば護憲派以上に薄くてペラペラの議論です。

続きはまた明日お話しましょう。では今日はこのへんで。

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