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憲法改正は必要か(65)

では、今日から改憲派の最後の主張、76年間一度も変えられることはなかった、という主張について見ていきましょう。
これまでこの場で検討してきた流れからすると、おわかりのことと思いますが、結論は却下ですね。
だから憲法改正しなくてはいけないという理由にはなりません。

ただ、76年間一度も変えられることはなかった… という文脈はとても大切です。
これは改憲議論の際に改憲派からも護憲派からも出る話なのですが、なぜ76年間一度も改正されなかったのかについて多くは語られていません。
これからこの部分を一緒に考えていきましょう。

昭和21年3月6日、日米の突貫作業の末、憲法改正草案要綱が発表され、マッカーサーが自作自演の支持表明を行うわけですが、極東委員会は当然GHQの行為が「権限外」だったと主張するわけですね。
1月に調査団が訪日した際に「憲法問題など知りませんよ」とGHQから聞いていたし、いざ極東委員会がこれから憲法改正に手を付けようとしたらもう出来上がっていました、という話ですからね。
極東委員会は憲法が正式に成立する前に審査させろというのが精一杯でした。

長くなりますので続きはまた明日。

 

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