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憲法改正は必要か(75)

さて、昨日は9条をめぐる護憲派の主張を「便宜上」5つに整理してみました。
早速それらをひとつひとつ見ていくことにしましょう。まずは一つめの
「憲法第9条があったおかげで日本は76年間戦争のない平和な時代を過ごすことができた」
というくだりです。

皆さんはどうお考えですか? 実はこの主張に対してだけは私は賛成の立場です。
ネットなどをみると、この主張に対して、いや、日本が戦争をせずに済んだのは自衛隊と日米安保のおかげだ、という反論がなされるんですが、それはどちらも正解で、抑止力が働いたから中国や北朝鮮が「正面切っては」攻撃仕掛けてこなかったのは事実だし、9条があるからおいそれと軍事協力できないし派兵もできなかったことも事実です。

いいじゃないですか。どっちのおかげでも。
あの終戦から77年間、事実として日本はフロントラインで戦うという経験をしなくて済んできたんです。自衛隊、日米安保、それ以外にも様々な要因があったとしても、その議論の起点には常に9条の存在があったんですよ。

9条の解釈とか9条をどうすべきかという話は後日たっぷり時間をとりますけれども、それはこれまで9条が果たしてきた役割を否定するものではないし、9条が制定から76年間日本を守ってきたという認識の上に立っての議論です。

今日はこれくらいにしますが、明日、もう一度この「76年間…」というくだりを考えてみようと思います。

 

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